冬場や春先、特に昼と夜の寒暖差が大きくなると、お客様からお電話いただくのが、便器の結露。
お客様は、結露のことなどご存じないので、ある日、用を足し終えてよく見たら、便器の周りが水で濡れており、これは便器からの漏水ではないかと心配でご連絡があります。
基本的に、便器のパイプ接続部はゴム製ジョイントでがっちり接続されており、99%汚水が漏れて床に流れ出すなんてことはありえない構造になっています。もちろん、便器を無理やり揺らしたりすれば、話は別ですが・・・。

それでは何故、便器の周りが濡れてしまうのか・・・。
実は、そうなるお家とならないお家、さらには毎年なるお家と初めてなったお家など、様々です。それは、生活の仕方が各お家とも異なるからです。早い話、換気をうまくしているか、あるいは湿度の高い生活を当たり前にしているかなどです。

弊社のお建てするお家も、他社の住宅同様、非常に断熱性のがよく気密性に優れています。要は暖かく隙間風のほとんどない居住空間というわけです。その密閉された空間に大量に湿度を発生させるような洗濯物や石油ファンヒーターなどを使用すれば、結露しやすくなります。高断熱で冷めにくい暖かい室内空気は、大量に水蒸気を含むことができます。夏場にむしむしするのはこのためです。不快指数などとも呼ばれます。

さて、この暖かい空気に含められた水蒸気はどうなるのでしょうか、換気を正しく行っていれば、2時間で家中の空気が入れ替わりますが、入れ替わる前に冷たい部分に触れた空気は、どうなるかと言うと、露点を通過し、水に戻ってしまいます。これが結露です。

スキー場で冷えた缶ビールを飲んでも缶に水滴が付くことはありませんが、ロッジ内で同じビールを飲むと、缶は水滴でびしょびしょです。これは室内の暖かく水蒸気をたっぷり含んだ空気が、冷たい缶ビールに触れて、水に戻ったからです。この現象は結露と同じ原理です。

室内で、むき出しで冷たいもの・・・・。それは窓枠や窓ガラス、それと瀬戸物の洗面ボール、それと同じく瀬戸物の便器です。
窓枠や窓ガラスはアルミサッシから樹脂サッシにかわりほとんど結露しなくなりましたし、窓ガラスもペアガラスや省エネガラスになり、あまり結露しなくなりました。洗面ボールも暖かい浴室の隣なので、あまり結露するこは稀です。

トイレの便器はどうでしょう。トイレは配置的にも一番端で、しかも一番寒い北側に設置されることが多いのが現状です。
その中でも瀬戸物でできたトイレに湿気を含んだ空気が接触したら、すぐに水滴となり、それが床に垂れれば、そこには水が流れたように見えます。

完全にトイレ空間を密閉し、居室の暖かな空気が入らないようにすれば、湿った空気が入らないわけですから結露は発生しません。また、トイレも室温と同じにし、便器も同様に温まれば結露しません。しかし、それは現実的ではありません。
生活スタイルを変えるなどして、極力湿気を発生させない生活に変化させるとか、それも難しいなら、便器の下部、それも後ろ側だけ、冬場は便器の外側からプチプチ緩衝材やビニール製の梱包材などを貼り付けることです。要は便器を露点以上に冷やさない対策です。写真は便器の裏側を下から見た写真です。水が流れる部分には、発泡スチロールの断熱材が入っているのが見えると思います。但し、下辺8センチ程度やパイプが通る後側にはそれが入っていません。その部分が冷えてしまうというわけです。

原因が分かっているのであれば、対策も立てられると言うものです。高性能の住宅と付き合うには、住い手もそれ相応の住まい方が必要です。昔のような寒くて隙間だらけの家とは違うのですから・・・。






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