業界と言うのは、建築業界です。
前回、山形県の人口減をお話しましたが、ただでさえ若い方々が減少しています。
そこへもってきて、各企業は人手不足でヒーヒー言ってます。山形県の求人有効倍率は1.6倍、天童市はと言うとこれをはるかに上回る何と2倍と聞きました。普通の企業ですら求人が難しいのに、建築業などはなおさらです。この2倍と言う求人倍率ですが、本当に職を求めている方々なのかどうなのかは疑問です。そういう方々を勘案すると、職を求めている方々はもっと少なくなるのですから、求人倍率はもっと高くなります。実感値で4倍ぐらいではないでしょうか。さらに建築業界となれば、それに輪をかけた倍率です。

建築業界は裾野が広く、職人つまりは職方によって業種が異なり、普通にお願いしている業種だけでも最低20業種以上です。全ての業種で人手が不足しています。まだまだ3Kなどという昔のキーワードをひきずっているようにも感じます。一時はガテン系などともてはやされた系統だったのですが・・・。

ことに、絶対数が不足していて会社のレベルまで成長しかねているのが基礎屋です。基礎屋は主力が昔の左官屋です。壁塗りの家が少なくなったので、基礎屋に転向した方々が多いのです。稼ぎ高は大きいのですが、若手がほとんどいません。
よって、数もジリ貧になってきます。そして、建築は季節が集中するのが常で、基礎屋が手配難になります。簡単に言うと基礎屋の取り合いで、金額も売り手市場、よって金額の高い大手やハウスメーカーが先に押さえてしまい、なかなか私共のような会社では基礎屋を手配するのは、毎回、胃が痛くなる繰り返しです。

そのトップシーズンが今なのです。
県や市町村からの補助金が決定し、申し込みのシーズンだからです。これが受理されるといよいよ基礎の開始ですが、このスケジューリングと施工管理が一苦労なのです。先日などはすばやく施工代を現金で払い、基礎屋を押さえたり、他の現場に日参して何とか仕事を請けてもらったりと、ハラハラどきどきです。

基礎屋一つとっても、この人材不足です。大工だって、電気屋だって、設備やだって、屋根屋だって、クロス屋だってみんなそうです。これからは、職方の垣根を越えて兼業ででもやってもらわないととっても追いつきませんし、工法も職人を極力使わなくても済むように研究せねばなりません。

ただ、職人の道は険しいといわれますが、その範囲の仕事を全てこなせるから一人前の職人です。半人前だけど、そのパートをやらせたら親方も敵わないということもあります。専門の職方の業務を分解するとかなりの細かい作業に分けられます。このパートパートなのであれば、半人前だろうとアルバイトだろうとできるのです。今後は家におられる主婦の方や外国からの技術修習生だって活用できる可能性もあります。
孫と遊んでいる引退した親方を体を動かさずに口を動かして指導・監督してんもらえれば、新たなスキームができると思います。これなら、職人減や求人何人も少しは対応できるのではと思います。







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私たちは、子育てファミリーを応援するため、不明瞭な建物価格を「何から何まで、すべてコミコミ」という
販売方法を開発しました。しかも、使用しなかった費用はそこからどんどん引いていく減額方式です。
これは世界で私共だけのシステムと自負しています。
ただ、残念ながらマンパワー上の制約で、現在新築戸建住宅を建築できるのは、
上山市、山形市、山辺町、中山町、天童市、
寒河江市、河北町、東根市、村山市、尾花沢市
までとさせていただいております。