多能工内製化という言葉があります。
多能工とは、他の職種のこともできる技能職で、大工がその次の工程の内装も、はたまたその前の工程の基礎工事も行う職人ということです。こういうスーパーマンがいれば、人手不足や職人不足も解決の糸が見えてきます。

一方内製化とは、これまでは専門業者に外注していたものを自社で自ら行うという意味です。
多能工の育成や内製化はコストダウンの要でもあります。
ただ、ここへ来て内製化は人手不足や職人不足の対応策として急浮上してきています。

どちらの工務店やハウスビルダーにとっても、職人、特に基礎屋の不足と売り手市場で請負金額の値上げが頭痛の種です。
お客様から新築の注文を頂いても、はいはいとは建築を始めることができない状態です。基礎ができなければ、いくら大工やその他の職人がいても建物を建てることは叶いません。
今や基礎屋は取り合いです。金額も天井知らずです。これを打開しないと、弊社でも施工がままなりません。毎日、知人や同業他社に連絡をして、基礎業者を探している状況です。

実は以前、工程がかなりきつかったので、私も「にわか基礎職人」として、現場で慣れないお手伝いをしたことがありました。
勉強のためと、毎日の作業のコツやそれぞれの作業時間を克明にメモしました。
そこで分かったことがあります。
それは、専門職である基礎の施工も一つ一つの作業に分割してみると、パートでも可能な作業が沢山ありました。また、わざわざ自分でやらなくても、外注で賄える作業もいくつかありました。
これらの作業を何度やっても同じ結果が出るように、しかもトータルに一人でこなせる者を職人とか職人技と呼ぶのだなあと感じました。

しからば、トータルに一人でやらずに、部分部分を手分けして、さらに部分的には専門業者に外注すればどうでしょう。
答えは、「基礎屋がやったのと同じに施工できる」です。
しかも作業に携わるのは基礎の専門職人ではありませんので、1日いくらと言う「日給」で済んでしまいます。コストダウンも同時に可能と言うことです。

型枠大工という言葉があるように、基礎の型枠は木製であれば、大工の延長線上で捉えることもできます。引退間近の年配の大工は沢山います。年配の大工は重い材料を担いだり、高い脚立に上がるのははばかられます。でも、基礎の作業なら地面レベルの作業で安全も担保で来ます。

これからの家づくりはまさに人口減少、それも生産人口の激減と言う課題を抱えています。
私共もこの基礎の内製化が可能かどうかなどなど新しいことに果敢にチャレンジしていかないと、10年後には会社があるかどうか分かりません。何とか挑戦と変革を繰り返し、時代の波にうまく乗って行きたいと頭を悩ましている毎日です。







<PR>
私たちは、子育てファミリーを応援するため、不明瞭な建物価格を「何から何まで、すべてコミコミ」という
販売方法を開発しました。しかも、使用しなかった費用はそこからどんどん引いていく減額方式です。
これは世界で私共だけのシステムと自負しています。
ただ、残念ながらマンパワー上の制約で、現在新築戸建住宅を建築できるのは、
上山市、山形市、山辺町、中山町、天童市、
寒河江市、河北町、東根市、村山市、尾花沢市
までとさせていただいております。