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雨の日の建て方(上棟)

秋の建築シーズン真っ盛りです。
私共でも「建て方」と呼ばれる上棟工程が相次いでいます。
ただ、この時期、あまり暑くもなくて大工たちには按配がいいのですが、天候が不安定です。ただ、ざんざん降りにでもならなければ、原則として工事は続行します。

よくある質問なのですが、そんな雨の日に木工事(大工仕事)をやって、木材や合板が雨にぬれてしまって、腐らないのか?強度に問題ないのか?というもの。  

まず木材ですが、表面に雨があたったところを切断してみるとわかるのですが、切り口を見てみると、含水量15%程度の乾燥材の場合、雨の水が染み込んでいるのは、表面から1mmから2mm程度です。この程度であれば、数日すると自然に乾燥状態に戻ってしまうので、心配ありません。乾燥してしまえば腐食菌が繁殖することもありません。
ただし、木口といわれる柱の端っこから雨を吸った場合は、木の導管を通じて浸透するので、少々乾くのに時間がかかります。

次に大量に使う合板です。これは床や屋根の野地板として使いますが、現在使われている合板はほぼ耐水合板レベルのものがほとんどです。
さらに、合板は超薄い板を全面に接着剤をべっとり付けて複数枚張り合わせています。つまり、この一枚一枚の間に塗布された接着剤が固まって防水材の代わりをするので、濡れているのは表面の超薄い板一枚と言うことになります。これも、自然に乾いてしまうので、問題ありません。

ただし、ツーバイフォー工法のように、塗れたまま壁面に取りつけてしまうと、内部(裏側)で黒かびが発生することはあります。これは、解体でもしてみないと分かりません。とは言え、そのカビの生えた合板部分は部屋に露出するのではなく、透湿防水シートでカバーされていますから、胞子が部屋内に入り込むことは考えにくいことです。

ということで、在来工法の場合、柱と梁で軸組みをしていますから、建築施工中は風通しもよく、建て方(上棟)の1日程度土砂降りになっても、自然に乾いて、強度や腐食の心配をされることはありません。
天気予報も精度が高くなったとは言え、突然のにわか雨なんていうこともよくある話です。とは言え、大切な施主様の建物です。現場では即座にシート養生などの対策を講じるのは当然のことです。




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