先ほどまで同じ釜の飯を食っていた同期生が、目の前で突然転落死したのですから、その驚きや恐怖などの心の傷たるや思い計るに余りあります。
私たちは齢も重ねましたし、国家試験を受験するための実習でもありません。
それよりこれからの海運界を担う若い実習生諸君には、しっかり心の安らぎを取り戻し、再び海への情熱が戻り次第出港としていただきたいですね。
延期により私たちの研修が中止になるなら、それはそれでいたし方のないことです。
彼らには、これが一度で最後のチャンスですが、私たちは体が動くうちには70歳の年齢制限まで10回もチャンスがありますしね。
いずれにしてもあと1週間程度で最終的な方針が出るでしょうから、それまで仕事してます。